結論から言えば、営業ツールとしての名刺の需要性は、たとえフリーランスだとしても変わらない。
ただし、会社員時代は会社が用意してくれた名刺を使っていただろうが、フリーランスになったら名刺も自分で作らなくてはならない。むしろ自由に作ることができるからこそ、自分のデザイン力や発想力を端的に伝えることができるツールと理解し、センスのいい名刺を作成しているフリーランスもいる。
大切なのはデザインなどの外見だけではなく、情報として何を載せているかという中身だ。通常の名刺の場合、一般的に記載するのは名前や肩書き、住所、電話番号だが、その項目ですら自由に考えることができる。
意外かもしれないが、本名ではなくビジネスネームを用いているケースもある。そして、自宅を拠点にフリーランス活動をしている場合は、名刺に住所を書きづらい。そこで「東京都渋谷区」のように番地以降を省略する場合もある。
注意したいのは肩書きだ。あまりにも奇をてらったものではなく、SEやWebデザイナーといったシンプルな書き方が望ましい。
またこれまでの実績や仕事の成果がわかるようなサイトなどがある場合はアドレスやQRコードなどを盛り込んでおくと次の仕事に繋がりやすくなる。肩書きに添えるように自分のスキルを書き込むというのも有効だ。
たとえば、「得意分野PHP、Ruby、Python」などといった形だ。名刺の目的は、いかに相手のインパクトに残るかだが、情報を詰め込みすぎて空回りしている名刺も散見される。
いかにシンプルにセンス良く仕上げるかがIT業界での名刺のあり方である。
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